八坂神社稲荷神社例大祭一戸まつり2015
文責・撮影・音頭収集:山屋賢一(平成27年8月28日)
こちらでは、推奨すべき出来映えの山車から先に紹介している。※写真ページでは、単に場面のバランスで並べた。
概要:1席は波を上手に使った。2席は電飾を上手に使った。4席は見返しを上手に使った。5席は題材を面白く採った。
屋嶋に馨る 源平絵巻 的の扇は 波と散る
(見返し)的は玉虫 恋路に懸けて 弓は与一の 鳴り鏑
烏帽子や鎧は地味目、動作も弓を引き絞る直前で静か。そのぶん大胆な波に目が行き、盆上が見事に海原に見える
貸出先ではこの絶妙な波の高さが完全には再現できなかったので、地元での姿が一番良く見えた
海に沈めし 無念の思い かざす薙刀 大物浦に
碇もろとも 失せたる夢を 大物浦に 果たさせたまえ
モノトーンで桜が映えた。今年はひときわライトアップに工夫がある(表は赤、見返しは青と緑で不断に)
題は『船弁慶』で良かったのだろうか。風情の反面、説明不足な気もする
「怨霊もの」「妖怪もの」とも呼ぶべき新ジャンル。地顔でなく能面だったらさらに異様さは増しただろう
やまを駆けるは 疾風か雲か 重忠奇襲の 逆落とし
白旗掲げて 鵯越に 討つは平家の 一の谷
物語感でいえば、こんなに矢があると場面が変わるのでダメだと思う
派手な色だが、構図に高さがあって豪快だった
六万の敵 正行激戦 四条畷に 力尽き
楠木の 家督を継いだ 正行悲運の 最期を遂げ
当年の一戸で一番良かったのは、この山車の見返しである
何か違和感があると、表の題にとっては致命的だとわかった
当組で今まで作ってきた見返しの流れを考えると、一番良い形で活きていると思う
力比べの 荒事歌舞伎 猛者の証と 象を引く
象を伴ってこの題を作ったのは、この山車が初めて
配色が素晴らしい。象と人物は思った以上に小さかった
とにかく大きさの違和感を無くす写真を工夫した
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