盛岡八幡宮例大祭2010

 



 301年目の盛岡の山車、平日開催ながらたくさんの観衆を集めました。

 

 今年は創作よりも原点回帰・復刻の趣の強い山車が多かったように感じます。



 


 

お 組【 二人石橋 / 大黒天

アイスアリーナ前出発時、見に行ってよかった!

花の王なる 牡丹の色に 狂う姿の 勇ましさ
(見返し)今年は豊年 大黒様よ 小槌片手に 舞い踊る

※演題項・前作※




 神のかけたる石橋踏まえ 赤に真白の髪を振る/深き御山の霞の中に 獅子の織り成す夢幻能
…深山幽谷で客僧が見た、文殊の遣いの舞姿。

牡丹に戯る親獅子・子獅子 万歳千秋 蝶が舞う







の 組四つ車大八 / わんこ娘

 
大ぶりで見ごたえのする山車人形

見るも勇まし 化粧の車 義侠美談で 名を残す
義理と情けを 両手に込めて かざす大八 四つ車

※演題項・前作※



 命知らずの鳶衆に向けて大輪を投げつける、
伝統の勇みの姿。







城西組和唐内 / 呉将軍 甘輝

 
材木町から岩手高校前にかけて

千里の竹槍 猛虎を突いて かざす刃と 伊勢の札
(見返し)妻の願いを 拒みし甘輝 忠義に悩みし 獅子ヶ城

※演題項※


 皇太神の護符を額に掲げた和藤内、竹槍で胸板を貫かれた虎、中国将軍の見返し…
盛岡山車史上最も殺伐とした、創意あふれる千里ヶ竹。
和藤内の義兄甘輝は、盛岡山車初登場


パレード出発前








い組/ お小姓弥生

 
盛岡劇場前にて

七尺余りの 大太刀佩いて 素襖の袖に 三枡紋
ほまれ景政 悪行懲らし 義綱救う 鶴ヶ岡

※演題項・前作※


 顔に紅の牡丹の隈を取った歌舞伎十八番の名場面。
 八幡町い組伝統の歌舞伎山車。

愛らしく塗り替えられた弥生


 見返しは、昔は『鏡獅子』と題が付いた。


この辺りが何ともいえず見事!!





盛岡観光協会/ 小野道風

 
紺屋町門付け

六尺四寸の 大太刀肩に 引くや花道 団十郎
(見返し)小野道風 柳が池に 書道精進 誓う雨

※演題項※


 い組に対抗して、こちらは花道下がりの暫。
 肩にかけた太刀の長さを強調する構図。

時は元禄顔見世歌舞伎 成田屋初演の祝い芸


 見返しには平成6年以来の小野道風、非常に上品で落ち着いた色合い。


踊る柳に蛙が跳ねる わが道拓く春の雨




一番組新田義貞 /  花咲爺

 
武将の誉れ勇士の新田 戦勝祈願に太刀捧ぐ

帝の仁臣 目指すは北条 稲村ヶ崎で 義貞公
戦勝祈願に 投ぜし剣 稲村ヶ崎の 汐開く

※演題項※


 古風な浜辺の景を見事に生かした伝統の武者もの。
 今回は昭和40年代のせり上げ式新田義貞を再現、
門付けの他、大通りパレードではほぼ上げた状態で運行しました。
せり上げで理想の位置を表現







さ組碁盤忠信/ 白拍子 静

 
夜の八幡参り

萬妥の櫻に 勝れる譽れ 忠信鬼神の 花矢倉
(見返し)判官贔屓が 自慢の花よ これぞ静の 舞姿

※演題項・前作※


 今回は背景の御殿を吉野山の桜の木に置き換えた創作山車、左側に大胆に桜を咲かせました。
 牡丹を減らして黒岩を増やし、梅と紅葉は黒岩から生えたような独特な飾り方。

さ組らしい豪華さと派手さ全開





め組川中島/ 八重垣姫

 
大通りパレード

竜虎あいうつ 川中島の 川霧切って 太刀白し
時は永禄 四年のなかば 思いは遥か 古戦場

※演題項※


 戦国最強の二人が朝靄の中にまみえる名場面。
 大将自ら先陣を切る謙信の気迫と、物怖じもせず軍配を取る信玄の度胸。

直利庵前にて


 見返しには平成に入って初登場の女人形を。


武田上杉川中島に 鎬削りし古戦場





※盛岡八幡宮祭典山車歴代演題はこちら


(管理人連絡先:sutekinaomaturi@hotmail.co.jp)

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