浄法寺神明社大祭2015

 



※浄法寺山車儀礼詳細・二戸市各山車祭り作法



 平成27年は選挙の関係で、二戸市内各秋祭りが日程を一週後ろにずらした。結果、同じ一戸借り上げの浄法寺・軽米・堀野・葛巻の祭典日程が重なり、この中に複数の貸し出し先を持つ山車組が新趣向を改めて作るに至った。
 上記の事情で最も恩恵を受けたのは浄法寺祭りである。前年大幅なバージョンアップを経ている矢の根を含め、一戸と全く違う3台が揃った。


上 組【風流 矢の根 /見返し 留袖新造

hspace=30 お通り後、御仮屋前での休憩時。小太鼓が二列構成になっている

神輿のお供に 上組屋台 意地と義侠の 曽我の五郎
鞭に込めたる 兄者の思い 五郎時致 馬の上


一戸では2年前に出た趣向だが、前年軽米芙蓉団貸し出し時に大きい頭に換え、金屏風を足した
浄法寺では高さ制限のためにかえって人形が高い位置に据わり、見応えのする仕上がりになっている

※演題紹介※


 
hspace=30 表だけでなく見返しも一戸登場時と顔を換えた
hspace=30 地元運行時、手古舞は音頭を上げる家の前に並んで金棒を鳴らす








仲の組【風流 滝間戸の志賀之助 /見返し 藤娘

hspace=30 夜景。祭典初日は午後6時から役場前にて集合イベントがあり、電飾された山車を漏れなく見られる

見るも勇まし 荒れ来る波の 飛沫を受けて 鯉つかみ
躍る大鯉 仕留めし誉れ 名も滝間戸の 志賀之助


滝窓志賀之助は上町組が平成7年に作った題で、今回は人形を換え、鯉は紺から黒に変えた
尻尾の配置によっては、さらに鯉が大きく見えた可能性がある

※盛岡山車の鯉の演し物※


 
hspace=30 かつて上町組が製作した藤娘と人形は同じだが、衣装も体勢も換わった
hspace=30 自由運行時、のどかな町並みとともに








下 組【風流 浄法寺修理重安 /見返し 滝見橋伝説

hspace=30 下組だけはお通り後、早々出発して集合イベント会場で休憩する

清き御法の 灯りで照らす 修理の重安 治めし所
(見返し)滝見に散りし 君への想い せめて纏わす 白無垢を


橋中組が浄法寺用にもう一つ趣向を作るらしい話は前年から出ていた
初めて地元ならではの趣向が表裏に上がった山車となり、絵紙も新しく描かれた

 

hspace=30 橋中組でも滝の見返しを出したが、こちらの滝は光らない。音頭が良い文句だ
hspace=30 お通り随行時。同じ趣向でも距離によって見える部分や見える位置が異なる









※データ無しはこちらから


写真・文責:山屋賢一
(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)
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