
若き其の身を 早瀬に鍛え 孝のしるしの 鮎を捕る
主家の再興 七難八苦 越えて誓うや 三日月に
●月に祈る山中鹿之助
山中より早川鮎之助を見出した山中鹿之助は、主家である戦国大名尼子氏を再興するため、生涯をかけた武将である。鹿之助は三日月に剣をかざし、「私に七難と八苦を与えてください。七難八苦に耐え抜いて強くなった私は、かならずや尼子を再興して見せます」と祈っていたという。早川と表裏一体の見返し。
岩見重太郎狒々退治(橋中組) 前作

花嫁御陵に 身を潜ませて 神を騙りし 狒々を待つ
時は源平 戦のさなか 勇婦出でたり 木曾の山

●女武者 巴御前
巴御前は『平家物語』に登場する女武者で、緑の黒髪をたなびかせて馬上に長刀をかざし、夫の木曽義仲とともに戦場を暴れまわったという。城門やぶりで有名な朝比奈三郎は、一説には巴御前の子であるともいう。
和藤内虎退治(西法寺組) 演題紹介

勢子の喧騒 虎狩りばやし 已んで和唐を 愛でる歌
盆の十六日 闇夜でけねえか 嫁も姑も 出て踊る

仙人秘伝の 巻物開き ふるう妖術 蝦蟇のわざ
参れ家康 義を高らかに 謳う兼続 直江状

加藤清正虎退治(上町組) 演題紹介

武勇とどめし 片鎌槍の 謂れは高麗(こま)の 虎退治
忠臣清正 守りし君も さだめはあわれ 夏の陣
文責・写真:山屋 賢一(見物日:8月28・30日)