熊野神社例大祭いしどりやまつり2010

 



 伝統的な演し物に数々創意を加え、
新たな感動がたくさん生み出された。

 

 まだまだ進化し続ける、石鳥谷の山車。



 


 

中 組【 那須与一 / 扇の的

実に凛々しく、上品な那須与一

船の扇に 狙いをさだめ 弓の名人 那須与一
寄せる潮風 与一を愛でて 呼ぶは鏑か 緋の扇

※演題項※



 源平両軍の命運をかけて、一人 与一は屋島の浦に馬を出す。


 横一文字に弓を構え、
扇の的を見据える涼やかな若武者。

裏通り門かけを上から

 
夕日に照らされる扇の的


 屋島の夕日と同じくらい赤く、遠い扇の的。
小船を乗り出す玉虫もまた、自軍のさだめを扇に賭ける。 
表からこのように扇が覗くのが粋




西 組碁盤忠信 / 汐汲み

 
体のバランスが効果的に設定されている

源氏車を 忠義の赤に 燃やし敵うつ 吉野山
主君身代わり 吉野に散らす 碁盤忠信 義士の華

※演題項※



 碁盤を片手で差し上げる、
怪力・忠義の武将の勇姿。


ジョイス裏の農道で午後2時半過ぎに発見





上若連鵺 / 春興鏡獅子 小姓弥生

 
捻じれるように落ちてきた妖怪

内裏惑わす 異形のものよ 闇より出でし 其の姿
勅定果たせし 弓矢の腕は 摂津源氏の 誉れなり

※演題項※


 闇から出でて 闇へと戻る、
 異形のものを 弓で射る。

心もうつつ牡丹の園に お小姓弥生の舞姿

 見返しは歌舞伎『鏡獅子』の前段、名作の獅子頭を手にした腰元弥生の女舞。

見事な仕上げの武者の表情








上和町組弁慶飛び六方/ 常盤御前

 
花道にかかる一瞬を切り取り

富樫見送る 安宅をあとに 踏むは六方 勇ましく
かかる花道 大見得きめて 勧進帳の 幕を引く

※演題項※


 歌舞伎十八番 勧進帳の幕切れ。
 踊りながら花道を下がる弁慶を、斬新なコマで切った野心作。

珍しい常盤御前の見返し


 平治の乱で夫を失い、子供の命と引き換えにカタキに嫁いだ、義経の憐れな母。
 子別れの場面を見返しに。


2日目の午後、町内門かけの一場面





下 組松前鉄之助/ 政岡

 
大ネズミを睨む荒事役者、勇みの無い構えが惜しい

剛と忠とで 伊達家を守る 血気の隈の 鉄之助
義士の鉄槌 弾正しとめ 悪を懲らすや 床下場

※演題項※


 逆臣 仁木弾正の悪だくみを水際に抑えた乳母政岡。
 弾正、ネズミに化けて起死回生を図るも、
床下の忠臣に敢え無く捕らえられる。

白衣装が単調なものの、面白い取り合わせである


 見返しは白装束も勇ましい政岡と、可愛らしいネズミ。


陰影があって立派な顔





※花巻市石鳥谷町 いしどりやまつり歴代演題はこちら


(管理人連絡先:sutekinaomaturi@outlook.com)

inserted by FC2 system