主に岩手県内陸中部(たとえば盛岡市など)の秋祭りに出てくる
山車(だし)について紹介します
いずれも年ごとに飾りを替える山車なので、どの年も見逃せません

盛岡山車は、よく南部流風流山車とか南部山車と呼ばれますが、
この「南部」というのは、江戸時代の岩手を指します
(細かい誤差はさておく)
南部鉄器とか南部せんべいと同じ意味の南部です
ここで改めて、盛岡山車とは何か を考えようと思います

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まず、これがオーソドックスな盛岡山車

盛岡山車と同じ趣向を、違う作法で造ったらどうなるか
(以降、あんまりコメント無しで行きます)

武者ものの川中島(沼宮内と花巻・北上)

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歌舞伎ものの勧進帳(沼宮内と大迫)
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新作歌舞伎をすぐ採用(盛岡と八戸)
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化け物が入る児雷也(花巻と盛岡)
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鬼若丸(大迫と川口・見返しと主題)
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船弁慶、祟る知盛を主役に(八戸と一戸)
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女ものの見返し、静御前(八戸と川口)
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昔話の桃太郎(八戸と一戸・主題と見返し)
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鞍馬山(花巻と沼宮内・主題と見返し、大迫)
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福神の山車で、鍾馗(盛岡と八戸・主題と見返し)
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飾り物の違い(石鳥谷と北上)
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…だいたいこのあたりで、盛岡山車とはどういうものかがおぼろげに見えてきますが、

盛岡山車圏内でも作法の相違があります たとえば
花を絞るか増やすか
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目線
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良いか思わしくないかは、題材にもよります
それは単純でなく、どこの組がどのタイミングで、どこで妥協するかまで
良い作法で、合っている演題でバランス良く出来ている好タイミングに出逢うのは、
実はすごく幸運なことなのだと最近気付きました

そういう出逢いが、自分を山車好きにさせているのだと思います(文責・写真:山屋賢一)


  • ☆南部流風流山車全事例整理☆
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